濱野 茂則:元 上尾高校教員、思想の科学研究会員、日本農民文学会員、埼玉詩人会員、カフェギャラリー 寧 オーナー(敬称略)

浅野目義英を推す

高校一年の時に、国語科教員室に来て、「朕深く世界の大勢と帝国の現状とに鑑み…」というあの『終戦の詔勅』全文を暗記したものを朗々と語った。「深夜放送で流れてきたものを憶えた」。突然のことで教員は驚いた。しかし彼らしいとも思った。

一人暮らしをしているとの噂がありながら、余りにも明るいので信じる者はいなかった。
読書家で驚くような難解な本を読んでいた。

さて、『あさのめ全報告』を読ませて頂いた。ふいに「将来は地方政治家になる」と決意満ちて話していたことを思い返す。あの少年は、このようになるべくしてなったのだと思っている。

現場みる問題点洗い出す議会提案し、その結果、今どうなっているかを確認、検証する。
そしてよりよき改善のための実践実行に絶えざる努力をする。

透明性を貫く。
そう言うことが長年に渡って実践されて来たし、今年度の『あさのめ埼玉県議会全報告書』を見ても分かる。
浅野目氏の素晴らしさは真っ直ぐな所だ。そして何事にも怯まないことだ。駄目なものは駄目と言う。
それは高校時代からはっきりしていた。過激な思想や力で強引に押して来る者に対して彼は後陣しながらも常に言説を発し続けて抵抗し、その時あったことを整理し、記録ファイルしておく。そう言う蓄積の中から解決の糸口を見つけ出し、確信を得た提案を常にし続ける。

党派に属し、カなりの足かせがある中でもそうしてきた。無所属となった今、彼はそのしがらみから放たれて間違いなく天と地を真っ直ぐに観じて己れの進むべ道 を真っしぐらに行くだろう。
天と地に立っているのだから もし、この人が何か失敗することがあっても問題点を洗い出し、反省する所は反省し、進むべき道をはっきりと表明するだろう。

私たちは議員を全部チェックできない。
天と地に立って成すべきことを成している人に任せるしかない。

私は、人間 浅野目義英を推す。