分身ロボットオリヒメを、ALS患者の方など重度身体障害の方の生きる力に活用できないか

2021年(令和3年)10月4日、9月定例会

提案要旨
ALSは、運動をつかさどる神経細胞が死滅し、徐々に全身の筋力が弱くなる病気だ。自分で食事や呼吸ができなくなる。治療法は対症療法の延命治療、つまり気管切開による呼吸器装着しかない。呼吸器を装着しなければ死を意味するし、呼吸器を装着すれば生を手の中に入れることはできますけれども、絶え間のない絶望からは離れることはできない。延命治療を望まない人は多いのです。
患者さんは、埼玉県で535人、日本では約1万人。呼吸器をつければ生きられる、つけなければ生きられない。延命希望の方は2割台。理由は、先ほどお話しした通り。執行部の皆さん、呼吸器をつけるか。厳しい現実を前に、私は粛然とさせられる。希望の光、生きがいの光をどうやったらかざすことができるのだろうか、私はいつも思う。

群馬県庁では、総務部財産有効活用課が主導し、ALSなど重度障害の方が自宅等からオリヒメを遠隔操作し、群馬県庁32階のカフェのスタッフとして働いている。
東京都港区では、障害者福祉課が主導し、7月から、重度障害などで働くことが難しい方を対象に、港区役所1階の福祉売店で、オリヒメを使った就労機会の創出事業が始められている
神奈川県庁でも、移動が困難なALSをはじめとした障害者の方がオリヒを使った在宅勤務により、福祉ショップへの来訪者に対して案内や声かけを実施した。
我々が目指さなければならない未来社会は、重度身体障害者でも、難病でも、様々な理由で家から出られない人でも、子供でも、存在や役割を得て、誰かに必要とされている、自分は人のためになっている、自分は生きているを自覚できて、自分を否定しなくなる社会ではないだろうか。
通勤が難しくても、ベッドの上でも、在宅なら働ける、そういったALS患者さん、肢体不自由の方も多いはず。移動が不可能でも、行きたい場所、行かなければならない場所に、このオリヒメを置けば、その場にいるかのようなコミュニケーションが可能で、就労の可能性が広がる。

新しいテクノロジーを活用した、障害者の方々の絶望から脱却をした社会参画、就労の支援を埼玉県として行うことで、共生社会の実現を図ることはできないか、新しいロールモデルを構築できないか、答弁を求めたい。

福祉部長答弁
議員お話しの通り、重い障害があっても社会参加や就労につながることで、希望や生きがいを持つことができる。
それは、誰一人取り残さない社会の実現につながるものだ。
県は、オリヒメをデジタル技術を活用した障害者の社会参画の促進の方策の一つとして研究していく。
民間や他県で活用の例を把握し、ロボット開発者、障害当事者、就労継続支援事業所、企業の方々の御意見をお聞きし、県デジタルトランスフォーメーション推進計画を踏まえた具体的な取組として考える。

解説


埼玉しごとセンター(さいたま市南区ラムザタワー3階)は。埼玉県の就業支援と国のハローワクが一体化した就職活動を全面的にサポートする施設
令和4年から、ここにオリヒメが設置されることになり、難病などの方々がオリヒメを通して、来訪者の方へのご案内、連絡事項の説明などの仕事を担っていただいている。

 

テレプレゼンスロボットOriHimeを複数台導入せよ

2021年(令和3年)10月4日、9月定例会

提案要旨
「ある身体の弱い子供が、ある社会においては、ほかの社会よりも多く生きのびるチャンスをもっているかどうかということは、その社会の構造にかかわることです。それはその子の生理的特性によるものではありません」。ハイエク( Friedrich August von Hayek 1899 ~1992)

ハイエクは、20紀を代表する自由主義の思想家。ある意味、「分身ロボットオリヒメ」の存在意義の背中を強く押している。

写真は、小児医療センターと併設されている、埼玉県立けやき特別支援学校で活躍しているオリヒメ

埼玉県がこの「分身ロボットオリヒメ」を何台もっているか?を本当に一生懸命さがしたら、たった一台だけここで見つかった。
ロボットから授業に参加しているのは、小児がん、白血病、大火傷などで入院・加療中の正に身体の弱い子供だ。

オンラインとは少し違う。遠隔で意思疎通が出来るなどの優位性が認められ、ベットの上から等でもまるで教室にいるのと同じ感情の同期が出来て、学習に取り組むことがでる。時代はここまで来たのだ。

この「分身ロボットオリヒメ」を考案した吉藤オリィ氏はまだ32歳。このシステムと思想を、28歳の時に天皇陛下にご進講している。彼が、ALS患者のOriHime eyeシステムの構築者だと知り、私は注目してきた。

我々が目指さなければならない未来は、重度身体障害でも、難病でも、様々な理由で、家から出ない出られない、人でも子供でも、「存在」や「役割」を得て、誰かに必要とされている、自分は生きている、を自覚出来て、自分を否定しなくなる世界だ。

「分身ロボットオリヒメ」の意義は大きい。県教育局へ特別支援教育のさらなる充実を望み、複数台導入することを強く求めたい。

5か月後の令和4年から、熊谷特別支援学校、川島ひばりが丘支援学校で導入が決まった。
けやき特別支援学校では2台体制となった。私の要求が実った。
 
小児がんなどの重篤な病気や大けがで、入院を余儀なくされている児童生徒が在籍している特別支援学校で、「オリヒメ」を活用する教育的意義は大きい。

 

横断が危険!!信号と横断歩道を設置せよ

2022年(令和4年)12月19日

提案要旨
浦和区岸町七丁目の田島大牧線と岸町常盤線とが交わる地点を横断する人が多く危険度が高い。
「信号と横断歩道を設置して欲しい」との地元要望強い。

埼玉県警察ならびに小柳嘉文市議と協議を重ねる。
12月19日13時に点灯。運用開始。
横断する方々の安全度が高まった。

倒壊寸前!!錆だらけの交通標識鉄柱撤去せよ

2021年(令和3年)11月29日

提案要旨
浦和区針ヶ谷二丁目自治会より、大原陸橋東側交差点に立っている鉄柱が、錆で倒壊する恐れがあるので
撤去してもらいたい。

県の道路環境課から市の道路環境課へ連絡を入れて頂く。
令和3年11月29日(月)10時から撤去作業開始。
2時間で作業は終了。

針ヶ谷二丁目自治会の方2名と浅野目が見守る中、作業が終了した。
もし倒壊すれば交通は封鎖され人や車に甚大な被害が出るところであった。

※撤去前

※撤去時の写真(2021年11月29日)

 

漏れ無く一刻も早くコロナ感染症対策の
「埼玉県感染防止対策協力金」が支給されるように

2021年(令和3年)1月7日 臨時議会、産業労働委員会

提案要旨
今、コロナで経営の瀬戸際にいる県民のみなさまに対して、埼玉県感染防止対策協力金・第4期=126万円が漏れ無く一刻も早く「感染防止対策協力金」が支給されるように切望する。
事業者の方々の不安、疑問点を解消のためのコールセンターの拡充を強く求める。具体的には、回線数の増強と対応時間の拡大だ。

早速、翌日1月8日の正午から、16回線→19回線と増設対応となった。
9時から18時までの対応時間は、21時までの延長になった。
県民からの相談、問い合わせに応えられる体制の充実が迅速に進んだ。

児童養護施設の子供たちに進学の夢を

2019年(平成31年)3月14日 2月定例会

提案要旨
虐待を受けた、実の親が養育できない等、児童養護施設で暮らす子供たちの入所理由は様々。幼い頃に絶対的な無償の愛を受け自己肯定感が育つと言われている
入所の子供たちは、人として育つために不可欠な無償の愛を心にしみ込ませることなく、不安な心を持っている。心が痛むところ。
そのため、学習習慣が体得できない、不安から進学断念のケースもある。結果として貧困の連鎖を生む可能性もある。
私は、児童養護施設いわつきをよく訪問する。職員から、子供たちに、大学等に進学して将来に向け前進するため、早い時期から勉強に取り組むことを促しているとの話を伺う。頭が下がる。しかしながら、埼玉県の児童養護施設の子供の大学等への進学率は28%、一般世帯の74%に比べ極めて低い。
その子供たちの大学進学の門戸を広げる大学側の動きが少し目立ってきた。立教大学で、2015年度から入学合格者の中で施設出身者の4年間の学費を無料にし、年間80万円の奨学金を給付している。1年置いて2017年度から早稲田大学で全学部を対象に4年間の学費を無料にし、月額9万円の奨学金を給付している。
2018年度から青山学院大学で、施設出身者に限定した推薦入学制度を実施した。青山学院大学の三木義一学長は、「全国の大学が施設出身者を一人ずつ受け入れれば600人の子供の未来が広がる。日本の大学が一丸となって取り組むことが理想」と話している。
埼玉県がもつ唯一の大学、県立大学でこの取組を可能にして欲しい。

児童養護施設出身者などの大学進学の実質的な機会均等を図るため、高校校長推薦の上限に特例をもうけることになった。
一般の受験生と同等の学力や学習意欲を担保にしつつ、受験機会を拡大するための措置を講ずることとなった。
実現された内容
(1)高等学校長による推薦の上限人数に特例を設け、学科・専攻を問わず、5人の児童養護施設等出身者などを加える。
(2)受験機会の拡大が目的であり、専攻はほかの出願者と区別しない。(成績案件の緩和はない)
(3)対象者は、児童養護施設出身者のほか、里親家庭や生活保護世帯の子供など。
(4)UR武里団地に入居し、地域ボランティアへの参加を条件として、家賃及び共益費を支給する。
(月額上限:春日部市1万円まで、本学から4万5千円まで)
※従来からある春日部市の補助事業を活用。光熱水費等は自己負担。

児童養護施設いわつき

硫黄島の御遺骨、知事出迎えよ

2016年(平成28年)6月26日 6月定例会

提案要旨
硫黄島で収容された御遺骨が、やっとたどり着き望郷の祖国日本の地を最初に踏まれるのが、入間市、狭山市にまたがる航空自衛隊入間基地であることを上田知事は御存じか。
1年間かけて収容された御遺骨が、年度末にまとめて現地からここ埼玉県にお帰りになる。つまり、戦後71年の長き時間を経てようやく御帰国され、お迎えする地は埼玉県である。入間基地から厚生労働省を経て、千鳥ヶ淵墓苑へと向かわれる。71年ぶりに見る祖国は、どのように映っているのかと思われる。帰還地の首長として無視していいはずはなく、知事からできることも含めて、思いを述べてほしい。

上田知事答弁
私たちが現在享受しているこの平和と繁栄も、先人たちの多大な犠牲の上に立ってあるものだ。
硫黄島は先の大戦で望郷の思いを胸に2万人を超える日本人が命を捧げた激戦地で、いまだ約半数の遺骨が眠ったままになっている。
硫黄島の遺骨収集は、国が派遣する遺骨収集団が入間基地を発着地として自衛隊機を使用して実施しており、持ち帰った遺骨を国に引き渡している。
このことは、私も浅野目議員からお聞きするまで全く知らなかった。不明を恥じるというか申し訳なく思う。
私個人として、入間基地に到着する時、何らかの形でご遺骨をお迎えする場面に立ち合いたい。
県として硫黄島の英霊に哀悼の意をしっかりとお伝えしていきたい

知事から英霊に送られた花束

収容されたご遺骨が到着する入間基地

思い出のつまった
高校の校歌永久保存せよ

2012(平成24)年 3月7日 予算特別委員会 総括質疑

提案要旨
高校再編整備計画の流れの中、多くの高校が姿を消した。
この県立高の統廃合に伴い、当然歌われなくなった校歌がある。
これらはかつて県の財産であり、現在でも紛れもない県の財産である。
岡野貞一、林光、いずみたく、服部公一、藤浦洸・・・。
わが国を代表する高名な作詞家や作曲家により作られたもの。
在校生に歌われ、地域の方々に愛され、
卒業生の心に残り続ける校歌を、県はデータとして大切に一括保管すべきと考える。

「埼玉県の誇りにすべく、データできちんと残す」との上田知事が答弁。
※熊谷県立図書館で永久保存されている。

 

埼玉県庁にみんなが訪れる
6400㎡の緑の空間つくれ

2011(平成23)年 2月28日 2月定例会

提案要旨
浦和に県庁があり、県庁は浦和にあった。なのに浦和区民の生活に県庁がある実感がない。
身近に感じられ、賑わいを創出でき、気軽に訪れられる環境を県庁内につくってもらえないか。
そのことは、県庁の役割や仕事を知ってもらうのにも重要だ。

2012(平成24)年10月21日から
・県庁朝市(毎月第3日曜日)も始まり、県内農産品を生産者の方々が持ち寄り販売されている。
・この公園は春は新緑、夏は万緑、秋は紅葉など四季の移ろいを感じられる。
・多くの県民のみなさんが、県庁の「みどりの広場」を訪れ、大変賑わうようになっている。
・犬や猫を殺処分から守り命を紡ごうと譲渡会も開催されている。
・保育園の運動会も行われるようになった。

2011(平成23)年 2月28日 2月定例会

浦和区のアスベスト徹底除去せよ

2009(平成21)年 12月08日 12月定例会

提案要旨
浦和青年の家跡地(浦和区岸町)などのアスベストの除去確実なものにせよ。

・第一次 9844万8千円
・第二次 4028万8千5百円
計約1億5千万を投下して、完全撤去
平成22年1月18日~平成22年4月30日
処分工事などが行われ、アスベスト除去は完了した。
徹底したアスベスト除去を果たしたのは、県内でここだけだ。

2009(平成21)年 12月08日 12月定例会

県ホームページに「防災情報バナー」貼れ

2007(平成19)年 10月2日 9月定例会

提案要旨
県の顔と言える埼玉県HP(ホームページ)のトップページには、多くの都道府県に見られる「防災・震災に関する情報」のようなバナーが貼られていない。
普段でも一日1万6千件、年間576万件ものアクセスがあるこのHPに、いったん危機となれば、安全情報を求め県民のみなさんから膨大なアクセスが殺到することは予想だにしない。
「防災情報バナー」を貼り県民に防災情報の門戸広げるべきだ。

2007(平成19)年 10月2日 9月定例会

 

ごみ収集表を見やすくするため
曜日方式からカレンダー方式に変えよ

1998(平成10)年  3月定例会

提案要旨
ごみ収集表は、全世帯に配られるもの。この表を見てごみ出し、一日の生活が始まる市民も多いはず。
〇曜日は~、△曜日は~では、うっかり見落としてしまうかもしれない。
見やすくするために、カレンダー方式にすることを求める。


▲現在上尾市で使用されているゴミ収集表。画期的に見やすくなった。

市役所で聴覚障がい者採用し
障がい者雇用の風穴をあけろ

1989(平成元)年 12月定例会

提案要旨
市役所自らが率先して聴覚がい者を採用し、障がい者雇用の風穴をあけろ

1989(平成元)年 12月定例会

 

古くから地域の人々に愛着を込めて呼ばれ続けられてきた
「通り」「坂」の名前を保全しろ

提案要旨
1984(昭和59)年  9月定例会
長く市民に愛されてきた通り、坂の名を守っていく方途生み出せ

1985(昭和60)年
通り、坂の名の愛林保全の具体的施策のスタート再び強く求める

浅野目の提案を受け、上尾市では1988(昭和63年)7月の「市政30周年記念事業」として、市内にある
由緒ある11の坂道、22の通りの名前を標識柱を設置して保全した。

No. 坂 名      カ ナ
1  吾妻坂  アヅマ
2  天沼坂  アマヌマ
3  雨沼坂  アマヌマ
4  稲荷坂  イナリ
5  御嶽坂  オンタケ
6  観音坂  カンノン
7  庚申坂  コウシン
8  台の坂  ダイノ
9  亭家坂  テイカ
10   寺坂   テラン
11   ドンドン坂 ドンドン

6観音坂