埼玉県内の各市町村の新型コロナウイルスワクチン接種体制を補完するための会場が、さいたま市浦和区北浦和5-6-5にある「埼玉県浦和合同庁舎」に設けられることが、本日の埼玉県議会臨時会で決まりました。
県内には65歳以上の高齢者が約194万人いらっしゃいます。
7月末までに、この方々を対象とした高齢者接種が終わり切らない市町村が全域にあると想定されるため、接種が遅れる自治体を支援していくとの方針の下、「埼玉県浦和合同庁舎」が選定され、センター設置が決定されました。
接種期間は6月1日~7月31日の2か月間(土日祝も含めて稼働)です。1日当たり700人(5ドクター×140人)を対象に、期間内で計2万1千人の接種(2回)を目標とします。
接種には、今月下旬に承認される見込みの米国モデルナ製ワクチンの使用を想定しています。医師ら医療スタッフは、市町村の医療従事者の確保に影響を与えないよう県立病院から派遣(ドクター5名、ナース10名)がされます。
対象は埼玉県内の高齢者。接種券(クーポン)が届いたが1度も接種していない高齢者なら受けられます。
接種予約は今月下旬から電子システムのみで受け付け、市町村の接種予約との重複はできません。コールセンターや予約システムを構築する費用と合わせ、今日開催された、県議会臨時会で約4億6832万円の予算が可決されました。
知事は「現実的な選択としては、市町村の案内を受け、各々の接種会場に行ってもらうことが一番良い」と説明しています。
しかしながら一方で、高齢者の接種完了が7月末以降となるなど接種が遅れる市町村に向けて、同センターでの接種に優先枠を設けることも表明しています。
変異ウィルスの脅威ですが、感染力が強く重症化するスピードも早くなっています。我が国の生活や経済に対して甚大な影響を及ぼす可能性があります。
「高齢者ワクチン接種センター」の稼働により、全県カバーの接種完了をきちんとしたスピードで早めていければならない。私はそう思っています。