【虐待の子だった二人】

県議会の会派「無所属県民会議」が主催された勉強会に参加をさせて頂く。
児童虐待の当事者である、ブローハン聡さん、山本昌子さんからのお話を拝聴する。

ブローハンさんは、婚外子、無戸籍、無国籍で生まれる。母の結婚相手=義父から8年間、凄惨な虐待を受け続ける。11歳の時に教員が虐待に気付き、保護されて児童養護施設へ。14歳の時に最愛の母をがんで亡くす。
自らの体験を『虐待の子だった僕』(さくら舎)を著し、過日発刊された。「施設に入って寂しくなるということはなかった。それまでもずっと孤独だったから」「施設は虐待されない安心・安全な場所。帰る場所がなくなる、施設退所後のほうが大変だった」など1行1行に胸を突かれる。

山本さんは、虐待を受けたため、生後4か月から乳児院、18歳まで児童養護施設。施設は18歳までしかいられないので、その後自立支援ホームで過ごす。
成人式に振袖を着られなかった原体験を元に、児童養護施設を巣立ち頑張っている子供達へ振袖を着せて前撮りをしてあげるプロジェクトを進める「振袖ボランティア団体ACHA」の活動を展開している。「『生まれてきてくれてありがとう』『あなたは大事な存在』ということを伝えたいボランティア団体なのです」と彼女は語っていた。

私は、児童養護施設から県立大学への進学の道筋などの提案をし実現を果たしてきた。しかし、改めて強く認識したのは、児童養護施設から巣だった後の経済的問題や人間関係などに不安を抱える事態だ。

Follow me!