上尾市市議会三月定例議会で新自由クラブの浅野目義英市議は、
三月十八日、在日外国人の指紋押捺拒否問題にふれ、
「日本で日本人と同様に暮らしながら、十六歳になるや
指紋の押捺を強要される違和感と屈辱感は大変なものがあると考える。
指紋押捺の義務づけにいたずらに固執するのではなく、人権の配慮からも廃止するのが時代の要請であり、
理にかなった措置と考えるが、市の基本的な姿勢はどうか。
市で押捺拒否者が出た場合の対応を明らかにして欲しい」と問い質した。
友光恒市長は
「国際的な日本となってきた立場で、同制度は時代に沿うだろうかと疑問に思う」と答弁し、
拒否者に対し安易な強制はせず、告発もしない、との姿勢を明らかにした。
同制度に関しては川崎・町田・奈良市が「告発せず」の見解を示しており
上尾市は全国で四番目、県下では初の姿勢であったが、市長につめ寄った浅野目市議の手腕ぶりが各方面から注目された。
浅野目市議は市長答弁を受け
「よいことをよい、悪いことを悪い。とする市長の政治的見解を評価したい」と述べ一般質問をしめくくった。