県議会で質問 県、実績強調しつつ改善姿勢
県の観光PRを大手業者に頼るべきかどうか―――。28日の県議会で、こんなテーマが取り上げられた。
本会議の一般質問で、浅野目義英議員(民主党・無所属の会)が、「訪れたい観光地」をめぐる民間調査で、埼玉県が47都道府県のうち40位台に低迷していることを紹介。
そのうえで、2010~12年度の県の観光予算計約7億8千万円のうち8割以上は情報誌の発刊など業者への委託事業費に充てられていると指摘。
さらに半分以上は大手旅行会社など2社が占めており、業者委託で効果があるのか疑問を投げかけた。
これに対し、上田清司知事は、「大手のアイデアにより、気が利いたパンフレットも増えている」と反論。松岡進・産業労働部長は、鉄道で県内をめぐる「鉄ぐる事業」など委託事業の実績をあげた。
ただ、県側も今後はPRの担い手を広く募り、独創的なアイデアが実現できるように取り組むと強調した。