県は、マスコットの「コバトン」と「さいたまっち」を商標登録する方向で検討に入った。登録されれば、県の許諾なしに、ネーミングなどを商用に使うことができなくなる。
コバトンは2004年の埼玉国体で大会マスコットに採用され、その後、県のマスコットになった。さいたまっちはコバトンの“後輩”として14年に誕生したが、ともに商標登録されていなかった。
このため、県以外の他者が先に商標登録した場合、許諾費用が発生するなど利用に制約が生じる恐れも出てくる。今月14日の県議会一般質問で、浅野目義英議員(民進・無所属の会)が「県民共有のブランドを守るべきだ」と指摘したのに対し、稲葉尚子県民生活部長は「他者からの権利侵害を防ぐのが何よりも重要。商標登録する方向で検討していきたい」と答えた。
他県のマスコットでは、「くまモン」(熊本県)や「チーバくん」(千葉県)、また県内でも深谷市の「ふっかちゃん」がすでに商標登録されている。