上尾市の新井弘治市長と伊奈町の小林昭一町長、両議会の代表は二十一日、土屋義彦知事あてに四市一町での政令市実現に向けて県の指導を求めた要望書を提出した。これは四市一町の首長、議会代表の知事への表敬訪問の際に手渡したもので、併せて同じ趣旨の声明文も発表した。
要望書は両首長と議会の議長、政令市推進団体の代表の連名、地方分権時代にふさわしい、自立した都市を形成するためには、「四市一町による政令指定都市の実現は必要最小限の枠組み」として、県の指導と支援を要望している。
上尾市議会の浅野目義英・政令指定都市推進協議会会長は「三市(合併・政令市)を追認するのではなく、今日知事の所に出向いた意義を明確にするために要望を出した。任意合併協設置決議の一行目から最後まで貫徹することを求めたい」と決議文の「なお書き」(新市建設後の政令市実現の際は、上尾、伊奈の意向を尊重するとした部分)を守ることを決めた。