【浅野目義英議員】
【質問】
2001年度から設置事業が始まったスクールカウンセラー(SC)について聞く。県内全ての公立中学校、一部の高校、各教育事務所などに配置され、学校への派遣回数も増えてきた。文科省のSC活用実施要領には、日本臨床心理士資格認定協会の認定にかかる臨床心理士、あるいは心理臨床業務または児童生徒を対象とした相談業務について経験を有する者、いわば「SCに準ずる者」と記載されている。県は臨床心理士のみの採用を一貫して続けているが、その考えは。
【前島県教育長】
文科省の要領には、臨床心理士などの資格を要件とするSCと、相談業務の経験年数などを要件とする「SCに準ずる者」の2種類が規定されている。準ずる者は、制度導入当初、SCが不足する場合の措置であったことから、県は臨床心理士の資格を持つSCを採用してきた。不登校やいじめの早期発見、未然防止といった観点からSCに対するニーズはますます高くなっている。文科省の要領が09年度から見直され、11年2月には「SCに準ずる者」の積極的な活用について通知があった。今後、優れたSCを確保し、児童生徒の多様な心の問題に対応するため、SCに準ずる者の活用も積極的に検討していく。