【浅野目義英議員】
【質問】
国の推計で2012年時点の認知症高齢者は軽度を含め約462万人。予備軍とされる軽度認知障害の約400万人を加えれば、65歳以上の4分の1が該当する計算だ。認知症には何より防止が重要。その方法としてそろばんの活用を提案したい。効用について「そろばんは脳の活性化や集中力の強化に役立つ」と言及する科学者が多くいる。今月27日には「全国珠算競技大会」が浦和で開催される。昔ながらの習い事、そろばんが再び脚光を浴びている。認知症予防としてそろばん活用を検討できないか。

【鈴木福祉部長】
認知症の完全な予防方法はまだ分かっていないが、バランスの取れた食事と運動、人との関わり、脳への適度な刺激などにより認知症のリスクを減らすことができるのではないかといわれている。例えば脳を活性化するゲーム、読み書き計算、昔のことを語り合う回想法などがある。お話のそろばんも指先をさまざまに動かして玉を弾くため、脳への刺激を与える有効なツールになると考える。県は13年度から市町村向けに高齢者同士で楽しみながら活動できるメニューを紹介する体験型介護予防研修事業を実施している。この事業の中で、そろばんを取り上げることを含め今後、具体的な活用方法を検討していく。