浅野目 義英氏(民進・無所属、さいたま市浦和区)
【質問】
戦没者の遺骨収容を進めるための戦没者遺骨収集推進法が4月1日に施行された。遺骨収集は政府の事業だが、身元調査のための関係遺族の調査、連絡など県が連動する場面は多い。「集めて終わり」ではなく、遺族たちに返してこそ事業は完了する。さらなるスピードアップのため県も努力してほしい。また、硫黄島で1年かけて収容された遺骨が、年度末にまとめられて現地から航空自衛隊入間基地に運ばれる。戦後71年の時間を経てようやく帰国され、最初に祖国の地を踏むのが埼玉。首長として遺骨を迎える思いは。
【田島福祉部長】
県が行う遺族調査は戦没者遺骨収集推進法の施行により今後件数が増えることが見込まれる。県としての体制の充実を図るとともに効率化に努め、遺族の元に一日でも早く遺骨が届けられるよう努めていく。
【上田知事】
硫黄島の遺骨収集は、国が派遣する遺骨収集団が入間基地を発着地として自衛隊機を使用して実施し、持ち帰った遺骨を国に引き渡している。入間基地から千鳥ヶ淵戦没者墓苑に運ばれるが、最初に日本の地を踏まれる場所が埼玉。私個人の思いとしては、入間基地に到着するときに何らかの形で遺骨をお迎えするような場面に立ち会いたい。