県のマスコット「コバトン」と「さいたまっち」について、県が商標登録する方針であることが14日、県議会一般質問で明らかになった。浅野目義英議員(民進・無所属)の質問に対する答弁。
県は、著作権に基づきコバトンとさいたまっちのデザインを利用する際のルールを定め、県民や企業に開放。昨年度は商品としてボールペンやまんじゅう、牛乳パッケージなど106件の使用を承認した。コバトンは2004年に埼玉で開催された「彩の国まごころ国体」の大会マスコットとして使われ、その後、県のマスコットになったが、商標登録はされていなかった。
昨年のゆるキャラグランプリで3位に入った深谷市のマスコット「ふっかちゃん」は10年に商標登録されている。
浅野目議員は、第三者に商標登録されれば取得者の許諾なしにマスコットが使えなくなると指摘し、「コバトン、さいたまっちのブランドを守るため、一刻も早く商標登録するべき」と質した。稲葉尚子県民生活部長は「他者からの権利侵害を防ぐことが何より重要。今後、専門家の意見や他県の例も参考にして商標登録を行う方向で検討したい」と答弁した。