JR蕨駅のホームで盲導犬を連れた男性が転落死した事故で、民進党・無所属の会に所属する県議11人が24日、同駅ホームの現場を視察し、JR東労組員から事故状況の説明を受け、駅の安全や事故防止策について意見交換した。
同労組の大宮地方本部研修担当の新保哲之さん(40)は「会社は蕨駅の事故対策として非正規社員の整備員を2人配置したが、これだけでいいわけではない。駅に必要な要員がいない。サービスが低下していることは否めない事実だ」と説明。「痛ましい事故を二度と起こさないよう会社側に議論を申し入れていく。議会の場でも議論を深めてほしい」と訴えた。
同会代表の浅野目義英県議は「声掛けも大切だが、何より現場で対応できる人員が極めて少ないことが問題だと思う。幅広い議論により『埼玉方式』として自信を持てる安全対策をつくり出していきたい」と語った。
視察した山川百合子県議は「いつもこの駅を利用している人が事故に遭ったことに注目している。安全を守る政治の責任も感じる」、山本正乃県議は「経営の効率化のために大事な部分が抜けているのではないかと痛感した」と話していた。