浅野目義英
(無所属、さいたま市浦和区)
【質問】小児医療センターに併設される県立けやき特別支援学校は、センターに入院する子どもたちが通っている。しかし、ベッドから動けない、髪の毛が抜け落ちていて姿を見られたくないなどの理由で、通えない子どももいる。分身ロボット「OriHime(オリヒメ)」は、学校の教室に置けばリアルタイムで教室の様子が分かる。入院中のベッドから先生の話を聞き、発言し、クラスメートの声を聞き、手を振るなど、自分の体のように動かすことができる。同校では2018年から「OriHime」1台を使った実践研究が行われた。画期的な成果があり、文科省に報告されたと聞いている。複数台整備することを強く求める。
【高田教育長】重い障害があっても社会参加や就労につながることで、希望や生きがいを持つことができる。それは、誰一人取り残さない社会の実現につながるものと考える。県では「OriHime」について、デジタル技術を活用した障害者の社会参画促進の方策の一つとして研究していきたいと考える。民間や他県で活用する例を把握し、ロボット開発者、障害当事者、就労継続支援事務所、企業の意見を聞き、県デジタルトランスフォーメーション推進計画を踏まえた具体的な取り組みとして、今後、県として何ができるか検討する。