芸能人は歯が命! 議員は議会質問力が命!!
あさのめによる、魂の議会質問を一部ご紹介します。


あさのめ「硫黄島の御遺骨、知事出迎えよ」

2016年6月26日
埼玉県議会 平成28年6月定例会 一般質問

あさのめ議会質問(要旨)

埼玉県議会議員 浅野目 義英

硫黄島で収容された御遺骨が、やっとたどり着き望郷の祖国日本の地を最初に踏まれるのが、入間市、狭山市にまたがる航空自衛隊入間基地であることを上田知事は御存じか。

1年間かけて収容された御遺骨が、年度末にまとめて現地からここ埼玉県にお帰りになる。つまり、戦後71年の長き時間を経てようやく御帰国され、お迎えする地は埼玉県である。入間基地から厚生労働省を経て、千鳥ヶ淵墓苑へと向かわれる。71年ぶりに見る祖国は、どのように映っているのかと思われる。帰還地の首長として無視していいはずはなく、知事からできることも含めて、思いを述べてほしい。

埼玉県知事答弁

埼玉県知事 上田 清司

私たちが現在享受しているこの平和と繁栄も、先人たちの多大な犠牲の上に立ってあるものだ。
硫黄島は先の大戦で望郷の思いを胸に2万人を超える日本人が命を捧げた激戦地で、いまだ約半数の遺骨が眠ったままになっている。
硫黄島の遺骨収集は、国が派遣する遺骨収集団が入間基地を発着地として自衛隊機を使用して実施しており、持ち帰った遺骨を国に引き渡している。
このことは、私も浅野目議員からお聞きするまで全く知らなかった。不明を恥じるというか申し訳なく思う。
私個人として、入間基地に到着する時、何らかの形でご遺骨をお迎えする場面に立ち合いたい。
県として硫黄島の英霊に哀悼の意をしっかりとお伝えしていきたい。

埼玉県知事から英霊に贈られた花束

収容されたご遺骨が到着する入間基地


あさのめ「8月15日に半旗を掲揚して反戦の意思表示を」

あさのめの議会質問により、初めて全ての埼玉県施設で8月15日に半旗掲揚し反戦の意思表示がされる。

2021年10月4日
埼玉県議会 令和3年9月定例会 一般質問

あさのめ議会質問

埼玉県議会議員 浅野目 義英

「戦没者を追悼し平和を祈念する日」になぜ半旗は掲揚されないのか

8月15日とはどんな日でしょうか。政府はポツダム宣言を受諾し、翌1945年8月15日の正午、昭和天皇による玉音放送がラジオから流れ、日本が無条件降伏したことが国民に伝えられました。8月15日は、第2次世界大戦が終結した日です。我が国が、平和と民主主義の国家づくりを決意した日です。
また、さきの大戦における戦没者は、軍人、軍属、一般国民、合わせて310万人もの命の犠牲を伴ったものでした。何より大切な家族を失った、家など財産を失った、人生が大きく変わってしまった、そんな日本人もたくさんいたのです。そんな埼玉県民もたくさんいたのです。悲惨な結果の戦争でもありました。
ですから、この8月15日は、「戦没者を追悼し平和を祈念する日」となっています。1963年、昭和38年から毎年、政府主催による全国戦没者追悼式が行われています。政府は、8月15日の式典当日は、国立の施設には半旗を掲げることとし、地方公共団体にも同様の措置をとるよう通知で勧奨しています。

(中略)

警察は、ほぼ全施設で掲揚。けれども埼玉県施設においては、ほぼ掲揚なし。埼玉県立学校は、掲揚が僅か2校。埼玉県内のほとんどの施設と学校の空には、半旗が掲揚されなかったということになります。理由は、今年は日曜日であったため、雨が降っていたため。実は、昨年も土曜日であったため、埼玉県庁では上がっていたけれども、埼玉県浦和合同庁舎では上がっていなかった。浦和高等学校でも上がっていなかった。ほとんどの箇所で掲揚されなかったことを私はこの目で見ています。働き方改革で、土日は掲揚する職員がいない、そのことを私は批判はしません。雨だから掲揚できなかった、そのことも非難はしません。
しかし、戦後76年、この8月15日に、さきの大戦の戦没者を追悼する、反戦の意思を強く示すということは、埼玉県にとり、とても重要なことではないかと私は思うのです。掲揚状況が場所によって、天気によって、曜日によって、濃淡があってよいのかと問いたいのです。
先ほど教育長から答弁がありましたが、県公立学校の中で、高校は2校だけが掲揚されました。川口北高等学校、草加高等学校の2校です。この雨にぬれた半旗を見つめた川口北高等学校、草加高等学校の周辺の方々は、ああ、今日は8月15日なんだという思いに至った方もいたはずです。2つの高校の校長先生とお話をさせていただきましたが、お二人とも「上げるべきと思った」と話されています。

(中略)

埼玉県諸施設についてはどうするのか、知事お答えください。

埼玉県知事答弁

埼玉県知事 大野 元裕

8月15日は戦没者を追悼し日本の平和を祈念する、私たちにとって特別な日だと思います。
県民の多くが戦後生まれの世代となる今日、先の大戦の惨禍に思いをはせ、平和の尊さをあらゆる機会を通じて伝えていかなければなりません。
政府が執り行う全国戦没者追悼式に合わせ、県の施設において半旗掲揚を行うことは、戦没者への追悼の思いと恒久平和を願う、県としての意思の表れと考えます。
他方、県の施設における国旗の掲揚は、「埼玉県章及び埼玉県旗取扱規程」を準用しており、従来より、県の休日である土曜日、日曜日は掲揚しておりませんでした。
しかし、このような観点から、今後は8月15日のような特別な日には、本庁舎、地方庁舎においては休日であっても掲揚したいというふうに考えております。
ただし、雨天の場合におきましては、プロトコールも大切で、外務省が示す国旗の取扱いを基に、旗が見えにくく、汚れて非礼になる可能性があることから掲揚はしていないとされています。
来年の8月15日、雨天でなければ、先の大戦で亡くなられた方々への追悼と平和への祈念について県の思いを表すため、各庁舎で半旗を掲揚したいと思います。

令和4年8月15日、埼玉県立浦和高等学校の半旗

令和4年8月15日、埼玉県庁の半旗